Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
たか、それは必ず分るはずでございます、やっぱりわたくしは力なくも白骨谷までまいりましょう。むろん、今の心では白骨へ行って、そうして、わたしが、ほっとそこで一息ついても、やれうれしやなつかしやお雪ちゃん、と呼びかけることはできないにきまっています。それから先、どこまで行って、どこで、誰に逢えるか、ちょっと分らなくなってしまいました。ですけれども、やはり一旦は最初の目的通りに白骨へ行くのが、この際、いちばんの順路かとも考えておるのでございます」
と言って弁信は、力なくも足を運ぼうとしましたが、また急に法然頭を振り立てて、
「え、わたくしに待てとおっしゃいますか。待てとおっしゃいますならば、いつまでもお待ち申しておりましょう、数ある人間のうちで、行方定めぬやせ法師のわたくしを、特に見込んでお呼び止め下さるあなた様に、浅からぬ御縁を感じますものですから、静かにこうしてお待ち申し上げます故、お急ぎなくお越し下されませ、白骨の道は険しうございます――決してお急ぎには及びません、わたくしを雪の中に待たせて置いて、というお気兼ねは御無用にあそばしませ。今のわたくしは引返して、そちらまであなた様をお迎えに出る力こそござりませぬ、止まってお待ち申し上げるぶんには、いつまででも、日が暮れましても、夜が明けましても、月が終りまして