Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
な同情深い女性的の半面を呼び起すにもかなり有力です。
どうも、済まないような気持になりながら、お雪は、その、開けっぱなしにしてある部分だけでなく、もう二三枚ずつさかのぼって、それを読んでみたい気になりました。
気になったのではない、もう読んでいるのです。
しかし、なんらの、そこにセンセーションを呼び起すべき記事を発見することができません。相変らずの棒書きで、小遣帳に毛の生えたようなもので、自然と風景の批評もなければ、人情と土地柄の研究もありはしない。たまにあるとすれば、どこはどこに比して、人間が親切だとか、宿賃が比較的安い、といったような簡単なもので、無理にも盗み見の興を催させるような記事は一つもない。
だが、お雪が、もう少し図々しく構えて、いっそのこと、机の前に全く膝をつっこんで、お尻を据えてしまって、逆にでも、順にでもいいから、帳面を根本的に読みのぼって行ったなら、俄然として、驚くべきことを発見したに相違ありません。
この俄然として驚くべき発見というのは、この日記の主が、現に、自分の甲州の上野原の月見寺に少しの間ながら逗留していたということ。