Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで、村田と兵馬との間に、武術の話がはずみました。

話がはずむにつれて村田が、大極流の兵法のことを、兵馬に向って聞かせたのが耳新しくあります。

大極流の兵法には、棒も、剣も、槍も、拳法も、捕縄も、忍びの術までが、みな一つ体系に摂取されてあるということと、支那の武術との関聯を、兵馬は耳新しく聞いていると、村田が、

「今日やって来たあの鐙小屋の神主というのが、あれが、若い時分には世間を渡った男と見えて、よくいろいろのことを知っていますよ、諸国の兵法、武術の伝統などについて、時々要領を得た話し方をするのみならず、往々玄妙に触れるようなことを言いますよ。当人が、諸流にわたって究めているわけでもなかろうが、あんなような人間は、どうかすると、非常に間違ったことをいうと共に、非常に当ることを言い出すものです。一度、御逗留中にあの鐙小屋へ行って、おやじをたたいてごろうじろ」

そこで兵馬が、

「ああ、あの神主殿ならば、さきほど、風呂場の中で面会し、隔てのない話しぶりに接しました」

「そうでしたか、ちょっと変ったところがありましょう。あれで、この寒天に、乗鞍ヶ岳へ上って、朝の御来光を拝んで帰るのですから。