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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

今宵は月が佳いからというので――大中寺とは背中合わせになっている大平山の隠居から招かれて、碁打ちに参りました。

この隠居も大中寺へ見えて、主膳とは碁敵になっているが、主膳の方がずっと強いながら、この辺としてはくっきょうの相手ですから隠居は、主膳の来訪を喜んで、眺めのよい高楼に盃盤を備えて待受け、

「これは講中の者から贈ってよこしました花遊と申す美酒でございます、美酒と自讃を致すのもいかがなものでございますが、ともかく、関東としては、ちょっと風味のある品と覚えました故、一献差上げたいと存じまする」

「折角ながら、拙者は酒を飲まないことに致しておる」

「それはそれは、何か御心願の筋でもあらせられまして」

「いや、別に心願というわけでもないが、酒では幾度も失敗をしでかした故に」

「それは残念でございます。しかし、少々ぐらいはお差支えがございますまい」

といって、隠居は手ずから神尾の前の盃に酒を注ぎました。

「せっかくながら……では、早速一戦を願おうか」

「今日こそは、先日の仇討を致さねばなりませぬ」

二人共、酒盃は其方のけにして、石を並べはじめました。

局面が進んで行くと、二人はいよいよ熱中する。