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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

といって、お角は、連れのお屋敷風のキリリとした娘の姿を、心ありげな眼つきでながめますと、その娘もはっとしましたが、何にもいわず軽い会釈をして、やや手持無沙汰でいると、駒井は迷惑がって、

「どのみち、宿をきめてから」

こういいますと、お角は、もとより逃さないつもりですから、

「まあ、左様におっしゃらず、わたくしどもの一世一代を御見物下さいませ、ずいぶん、骨も折れましたが、まんざらごらんになって腹の立つようなものばかりでもございません」

「ははあ、この興行は、お前がやっていたのか」

「左様でございます、御案内を致します。お嬢様、どうぞあなた様も、御迷惑でも殿様のおつきあいをなさいませ」

「お松どの、せっかくのことだから見せてもらおうか」

「はい……」

御屋敷風の娘は、老女の家のお松であること申すまでもありません。お松はこの返事に躊躇しましたのは、墓参の帰りに……という気がトガめたのかも知れません。

しかしながら、駒井甚三郎は、どのみち退引ならぬ相手につかまったものと観念をしたのでしょう、お角の案内に随って、遠慮をするお松を引具して、ついにこの小屋へ足を向け、

「相変らずエライことをやり出したな。