Japanische Klassiker mit Furigana
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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
Lesen Sie 大衆文芸作法 (たいしゅうぶんげいさほう) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.833 Zeichen · 126 Bildschirme
第九章 ユーモア小説
現在の少年少女は、決して一世紀昔の少年少女の感情、思想を持っていない。より科学的であり、より刺戟をもとめ、より享楽的な欲求を持っている。彼らは新らしい何物かを求める。これは、都会の少年、少女に於て愈々然りである。処が、第二に彼らに何らかの方向を与えるべき文学者自身が、すでにこの激しい世相の変転の中に彷徨している。彼らは新らしい正しい道徳を与えることが出来ない。資本主義の爛熟とともに世間はますます無方向に、無道徳に乱れいきつつある。すべての文学よりも以上に、今、「少年、少女文学」は危機に瀕していることを考えなければならない。これらは将来の文学の一つの重大な使命である。文学者は先ず自らを正しく認識しなおさねばならない。自らの位置をはっきり知らねばならない。その方向に就いては、私は「科学小説」のところで詳しく述べて置いた。
何れにもせよ、未曾有の過渡時代に当って、すべての文学と同じく、その一環として、「少年少女小説」も亦、今一大転換期に立っていることは考えねばならぬ事実である。
第九章 ユーモア小説
「ユーモア小説」の要求は、何よりも読書は娯楽である、という見地から出て来るものである。