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Japanische Klassiker mit Furigana

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たいしゅうぶんげいさほう

大衆文芸作法

直木 三十五

Lesen Sie 大衆文芸作法 (たいしゅうぶんげいさほう) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.833 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

第十章 愛欲小説

であろうが、その翻訳に依る価値の半減はどうにも出来ない事実であろう。

その他、アメリカには、撮影所の物語を書く、オクタヴァス・ロイ・コーエンとか、近代的なユーモア作者であるドナルド・オグデン・ステワードがいるし、英吉利には有名なウオドハウスがいる。カナダのリーコックも流行作家である。読者はそれらを参照されたい。

第十章 愛欲小説

嘗て、総論の処で、私は恋愛を八種にわけて置いたが、後で見ると六つしか挙がっていない。そこで、もう少し詳しく私の考えを述べて見よう。

第一に、「思春期的恋愛」である。例えばゲエテの「エルテルの悩み」なぞはこれに属する恋愛であろう。現実の場合あのように純粋に長くは続かないだろうが、少くとも普通には二十歳位までの、盲目な、熱烈な、それでいて性欲的よりも感情的な、純情極まる恋愛である。ツルゲネフの「初恋」なぞもそうである。既に異性を知って了った男女には、もうこんな感情は再び見られないものである。

第二の、「母性的恋愛」は、古い我国の女性の恋愛道徳の唯一つの規準であった。菊池幽芳なぞの「家庭小説」の女主人公はすべて之であった。之は、日本の女性の奴隷的な生活を端的に表したものに外ならない。