Japanische Klassiker mit Furigana
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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
Lesen Sie 大衆文芸作法 (たいしゅうぶんげいさほう) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.833 Zeichen · 126 Bildschirme
等。もし専門的になるなら「城かくの研究」とか「城下町の研究」「武家時代の研究」とか、猶徳川期の物では無数にあるが次の章に挙げる。
二 大衆物について
時代小説の今一つの種類、所謂、大衆文芸と俗に呼ばれているものについて――。
これは、その他、髷物、新講談などとも呼ばれているのであるが、かかる通俗的な、種々な名称が与えられいるように、しかく通俗極まる小説を指すのである。
大衆物は、いうならば現在の芸術小説――文壇小説の興味のなさに対する反動として生れて来、そして読書階級の欲求に投じたのである。従って、興味中心的であり、あくまで娯楽的にとどまり、その限りに於て、芸術的文学観の立場からは批評し得ないものであり、無価値に等しい低級な小説の類だと云っていい。所謂、小説の要素としての心理過程、社会史料、性格、思想なぞの描写に関しては、読む方も書く方も期待してはいないのだから、芸術的批評の適用され得ないのも当然のことといわねばなるまい。
だから、可成出鱈目の事件もあり、荒唐無稽の人物も出没し、ただ専ら、事件の波瀾重畳のみを本意として興味をつなぐ以外に何ものも見いだし得ないのである。