Japanische Klassiker mit Furigana
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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
Lesen Sie 大衆文芸作法 (たいしゅうぶんげいさほう) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.833 Zeichen · 126 Bildschirme
俗うけのする大衆文芸を書こうというのなら、その呼吸さえ心得ておけば、うけること請合いである。成程、作家の芸術的良心はそれを許さないだろう。が、職業として、商売として、作品の商品価値をのみ狙うときは、一応心得ておくこともあながち不必要ではないだろう。
そうした意味で大衆文芸を見、今一層深く考えてみるに、この上に「泣かせる」ことを加えることが肝要だ、ということが云えるだろう。芸術的作品にしても、通俗的作品にしても、芸術的作品価値は、第二の問題として、俗うけのして、よく売れたという小説をみるのに、すべて婦女子のみならず気の弱い男にも涙を催おさせた作品であるのを見るだろう。「金色夜叉」「不如帰」時代のもの殊に然りである。それらは、特に「泣かせる」ことで成功した。だが、今では、そんな風の「泣かせ方」ではすでに旧く、人はふり向くまい。将来はやるであろうところの「涙」は、たとえ同じ「涙」にしても、明るく、ほがらかで軽快で、ユーモアに富んだものでなくてはならぬ。そうした「泣かせ方」が、今後、読書階級の翹望を満す喜びの泉となるだろう。
最後に、テンポの問題である。