Japanische Klassiker mit Furigana
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てんにょとおばけ
天女とお化け
小川 未明
Lesen Sie 天女とお化け (てんにょとおばけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.886 Zeichen · 10 Bildschirme
「それは、死ぬだろう。しかし、もう置物にされて古いのだから、あてにならんが、それより、もっとおそろしい毒薬を見たことがあるよ。ただ見ただけでは、つまらん白い粉さ。一グラムの、いく百分の一でも、それをなめると、獣でも、人間でも、死ぬのだから。」と、Kがいいました。
「そんな、おそろしい薬、ぼく見たいものだな。」と、秀吉は、ため息をつきました。
「家にあるけれど、お父さんが、子供なんかの、見るものではないと、厳重に戸だなにしまってあるんだよ。」と、友だちは答えました。
「このあいだ、学校へおかあさんが呼ばれて、僕が小さいときに、脳膜炎をやったのではないかと、聞いたそうだよ。」と、彼が正直に、Kにつげると、Kは向きなおって、
「あのはげ頭がかい。なんで、敏感な君が、ばかなもんか。はげ頭こそ、大酒のみの酒乱なんだよ。よくPTAの会員の家で、へべれけになるんだそうだ。」と、いって、Kは笑いました。秀吉の帰るとき、Kは玄関まで送って出ながら、薬室の前をいきかけて、
「君、あすこに、どくろのしるしのついた戸だながあるだろう。さっきいった毒薬のびんが、あの中に、はいっているのだよ。