Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

女房 お! まだ間に合うた。あああ、何てまあ仙衛ムどんなあ! むげえこんだ! むげえこんだてよ!(土手の端まで走って行って仕置場を見下ろして左右へウロウロ走り廻った末に仙太を認めて)あ、仙さんけ! 兄さんは、まあ何てえ気の毒なことよなあ。

段六 瀧さんとこのお神さんですけ。へい、こうなればもうしようありましね。

女房 私ぁな、もっと早く来ようと思うて急いだなれど、なんしろはあ、秋の不作では、どっこの内でもろくに飯米も残っていねしさ、お取立てが二度も三度もあるんじゃもの、あっちでもこっちでもヒエやアワ食ってんのはまだええ方だち、芋ばかし食っている家が多いざまだで。あちこち捜し廻ってな、元村の作衛ムどんべに白げた米がやっと五ン合ばかし有ったで、お借り申してな、大急ぎて炊あて握りままに拵えて来たわな。

段六 どうなさりまっす、そりば?

女房 いいえさ、私等仙衛ムどんに色々厄介になっていても、こうなっと金も力もなあし、何んにもしてあげることも出来ねで、せんめて、村方お構いならしゃるのに白い米の飯でも腹一杯食べて貰おうと思うてな。

仙太 ありがとうごぜます! ありがとうごぜえます! この通りでごぜます、お神さま。