Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
8 植木村お妙の家の中
(叫びつつ、馬鈴を鳴らしながら幕尻に走って入る)
その音が消えると、すぐに内と下座で鳴り出す常盤津の三味線。シンミリと。それが暫く続いて幕開く。
8 植木村お妙の家の中
第四場に同じく植木村お妙の家の中。
夏の夕方の、差し込んで来る夕焼の光の中に黙っている四人――お蔦と仙太と今井(前出)と子供の瀧三。お蔦は板敷のフットライト寄りの敷居近く、つまり観客席に一番近く、観客の方を向いて片膝立てに坐って三味線を爪弾きしている。仙太郎はイロリの右側に坐って、ガックリ首を垂れている。今井は右側の上り端に腰をかけ、いかにも脱走して行く兵らしく泥や汗や血に汚れきった小具足姿のまま、時々仙太郎の背中やお蔦の方をジロリジロリ睨むように見ながら、前に据えられた釜から椀粥をよそっては菜も添えずにガツガツ食っている。子供の瀧三はイロリの左側、仙太と向い合った所にチョコナンとして坐らされてマジマジしているが、この異様な空気に泣きべそをかきそうにしている。――永い無言。
△常盤津節、巽八景(お蔦、爪弾きで唄う。場合により唄は下座にてもよし)
※(歌記号、1-3-28)大江戸とならぬ昔の武蔵野の、尾花や招き寄せたりし、張りと意きじの深川や、(この辺までは幕の開くまでに済んで)縁しも永き永代の、帰帆はいきな送り舟その爪弾きの糸による、情に身さえ入相