Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
……もう一つ訊ねるが、ここに命を投げ出して投じたのなら、俺達のすることを黙って信じて、今日の使命に出かけるわけには行かぬかな?
仙太 ……へい。……
加多 どうだ? ……本組の隊士は何びとといえども、本組の大義に就て、また本組の行動に就て、勝手な臆測、論判、上下するを許さぬ。これは承知か?
仙太 へい……。
加多 要は尊攘の大旆の下に、世情一新のための急先鋒となれば足りる。……(突然裂くようにはげしい声をあげて)ことの成る、成らぬをソロバンで、はじいた上で、かかることが行われると思うかっ! たわけっ!
仙太 (殆んど威圧されて)……へいっ!
加多 (短い間。……再び静かな口調)……どうだ、仙太? それでも行けぬとあれば、仕方がない、お前、山を下って脱走しろ。とめはせぬ。
水木 いや、それはいかん。軍律に依って、こんな……。
加多 今日限り山を下れ。
仙太 …………。加多さん、行きやしょう。
加多 江戸へか?
仙太 へい。
水木 そうか! よし、行ってくれ。しかし、手加減をすると承知せんぞ!
仙太 斬ると言ったら斬ります。しかし加多さん、俺ぁその、甚伍左の親方ぁ、御免ですぜ。