Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
田丸、藤田その他の諸先輩はどう考えていられるか拙者知らぬ。知る必要もない。ただ拙者はそう思っているのだ。
甚伍 ……どうあっても行くのか?
加多 拙者一人が行くだけでない。本隊は既に宍戸あたりまで行ったろう。拙者は、一緒にそう言うお前も、この仙太も連れて行こうと思っているのだ。来い!
甚伍 それじゃ……。
加多 もう言うな! 甚伍、キザを言うと笑うてくれるなよ、蒼空皇天のもと、九尺の腸を擲って一個の烽火となろうと言うのだ。
甚伍 …………。
いきなり、幕軍の砲弾がこの家の奥の間あたりの屋根に命中して、それを打抜いたらしく、物凄い轟音と共に家全体がグラグラッと揺れる。バリバリッと屋根のこわれる響き。奥の間へ通じる口から、パッと吹き出して来る黒煙と、砂煙。この音と煙は幕切れの時まで続く。
三人同時にオウ! と叫ぶが、誰も動こうとせぬ。
奥から煙と共に転げ出して来るお妙。
妙 アッ! 早く! 仙さん! 仙太郎さん! お蔦さんが! お蔦さん、梁に打たれて! 仙太さん、早く、
仙太郎それを聞くや、返事もせずにパッと飛上って、奥へ走り入る。
甚伍 おお、妙!
妙 ああ、お父さん! お父さん!