Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

水木 気になる? 気になるとは何だ?

仙太 なに、それは此方のこと。

間。――水木はやはり刀身を拭うような手付きをしながら、気付かれぬように横身のままジリジリ仙太郎の方へ寄って行っている。

水木 ……つかぬことを言うようだが……仙太郎、これからどうなると思う? 全軍はどうしたらよいと思う?

仙太 私等なんぞに、そんな、わかりゃしねえ。無理だ。しかし同じない命ならば、このままここで雪ん中でのたれ死にするよりは、前へ出て――。

水木 同じない命? しかとさようか?

仙太 御冗談でしょう、へへ、今さらそれを――。

水木 よし、では!(ツツッと仙太郎の方へ寄って行く)

仙太 な、なんですい?(と訳のわからないままに、左手の方へ身をよける。トタンにヒョイと振返ってすぐ後ろが崖縁なのに気付いて)おっと、危ねえ! 先生、何をなさるだ!(水木を見詰める)

水木 (気勢をくじかれて、苦笑しながら四、五歩退いて)なに、フン!

加多 水木さん!……(間)……あなたは暫くはずして下さい。拙者に任かせてもらいたい。いや断じて! 加多源次郎、男児です。知っています! わかっています! しばらく……。