Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
長五 (呆れてしまい暫く無言で相手を見ていた後で急に笑い出す)アハハハ、いや、まだ十八か十九。取ってはたちとはなんなさるまいが、綺麗な顔をしている癖に恐ろしいことを言いなさる。しかしそいつは短気と言うものだ。江戸へ願いに行くと言うのも、どうせ百姓衆のことだから石代貢租のことだろうが、それにしてからが、ウヌが命が惜しいからだ。
お妙 ……村にいても食べて行けませぬ。一寸刻みに殺されているのでございます。覚悟はチャンとして居りますること故、黙って通して下せまし。
長五 ……ウーム。そうか。じゃま、何も言わねえ、お行きなせえ。(お妙等一同ゾロゾロ町の方へ去り行く。見送っている長五。見ると仙太郎は縁台の横の地面へ膝を突いて、片手を突き、下を向いている)……驚いたなあ、百姓の娘でも、ああなるのか。顔も恐ろしい別嬪だが、ゾッとするようなキップだ、のう兄き……。どうしたんだ、座りこんじまって? どうした、気合いでも悪いのか?
仙太 ……ウム。……長五、見ろ。
長五 何だえ?
仙太 俺ぁ、うれしくって、ありがたくって、ならねえんだ。あれが百姓だぞ! あれが百姓だ! 俺ぁ久しぶりに、ホントに久しぶりに涙が出て来た。