Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

仙太 (思わず大声で叫ぶ)おーい、いけねえ。橋が落ちてるんだ。押しちゃいけねえ!

長五 すぐ鼻の先で怒鳴っても聞こえねえのがここから聞こえるもんけえ!

言われて気付き仙太黙る。呆然として眺めている。……間。奥の騒ぎ声。水音。……間。

長五 ……兄き、見ろ。兄きは先刻、これが百姓だ! と言った。ところが、あれも百姓だ! 馬鹿な! 阿呆でフヌケで、先に立っている自分達の仲間が川へドンドン落ちているのも御存じねえで、ただ押しゃいいと思っている。手もなく豚だ! あれが百姓さ! フン、俺も百姓になるんだなんぞと無駄な力こぶを入れるのは止しな。

仙太 うぬっ!(言いざま刀に手をかけ腰をひねる)

長五 (飛びのき)オット、またけえ? アハハ、のぼせるなよ、兄き。じゃ、あばよ。俺ぁこの辺で消えた方がよさそうだ。達者でいねえ。そうと気が付いたら当分俺ぁ筑波の賭場だ、待っているからやって来ねえ。(ドンドン左手へ行ってしまう)

仙太それをボンヤリ見送っていた末、近づいて来る騒ぎの音に、再び橋の方向を振返って見て、やにわに町の方へ駆け出して行きかける。その鼻先へ殆んどブッカリそうに町の方から四、五人の手先に追われて悲鳴を上げて逃げて来る前出の女房達と子供等、前に居なかった女や子供も四、五人いる。