Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
仙太 その御礼にや及ばねえ。こうなれば一揆もまず望みはねえ、ここまで出て来たあんた方も口惜しかろうが、はたで見ていた俺も口惜しい。が仕方がねえ、村へ帰ってまた時節を待つのだ。
お妙 はい。ありがとうござります。私共は植木村の者でございますが、この御恩は死んでも忘れることじゃございません。
仙太 それは先程も聞きましたが、植木村と言うのは、私にも縁のねえ所じゃねえのでなおのことだ。お話では村でも食うに困るとのことだが、これから帰ってどうしなさるんだ?
お妙 はい、……(自分のすそにすがり付いている子供等を見廻して途方にくれる)これだけの子達は、親兄弟が死んだり缺所になったり所払いの仕置きを受けたりしたために、私の家へ自然に引取って養っていて、今では私一人を頼りに生きて来た者ですけんど、私の内にも食べる物とてはなし、どうしようかと存じます……。
仙太 そいつは飛んだ話だが、待ちなせえ……(懐中を探って、汚い胴巻を出しかけて、暫くジット考えていたあげく)ええい、うん。さ、こりゃ少ねえが取って置いて、皆の食ブチにして、暫くのつなぎでも付けてくんなせえ。(お妙に渡す。