Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

足拵え厳重、裸、手拭い頬被り、切り立ての白木綿の下帯腹巻、その上に三尺をグイと締めてそれにゴボー差しにした鉄拵へ一本刀。脱いだ素袷で持ち重りのする寺箱と大胴巻をグルグル巻きに包んでこれを左わきに抱えこんでいる。この異様な風態の上に裸の右の肩先に、返り血だろう、紅いものを着けている。

ダダダと走って来て、丁度ヒョイと振向いた喜造の胸に、頭突をくれんばかりに迫る。おッ! と叫んで、とっさにバツバツと五、六歩、舞台袖の所まで飛退る喜造、突き出した抜身越しにすかして見る。

喜造 おう、やっこ、待てっ!

男 (見すましてチョット立止った後)ガッ!

と叫んでドッと体当り。持った刀を揮う暇もなくワアッ! と叫んでデングリ返った喜造、はずみで足を踏みすべらしドドと音がして悲鳴を上げながら奥の谷へ転げ落ちる。男はそれをよくも見ないで、小走りに右手の方へ舞台を横切りかける。既に今井は岩陰に、加多は竈の凹みに身をかくしてこの様子を見ている。男、下火になっている焚火をヒョイと認め、足を止め、前後を見廻している。やがて何と思ったのか、ウムと言って火の傍に包みを下ろし、それに腰をかけ、眼は油断なく尾根の方と峠路の方を代る代るすかして見込みながら、頬被りを取り、肩先を拭う。