Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

お妙再びあやしながら歩き出す。ギクッとはしたものの大砲の音を聞くのはこれが初めてではないらしく、不安になっただけで大して驚いてはいない。また大砲の響。……)おおよし、怖くはない、怖くはないのよ。ドーンって。ドーンって鳴るねえ。ドーン、ウルルルル。ねんねするのよ、咲ちゃんは善い子だ。さ、ねんねよう、おころりよ、筑波のお山に火が付いたあ、火が付いた、烏が三匹焼け死んで、その子の烏が言うことに、言うことに……(しかし長く尾を引っぱったお咲の泣き声は止もうとはせぬ。あぐね果てたお妙はクスンクスンと涙をすすり上げる。しかしそれをこらえて)あんまり泣いていると、お山から天狗が飛んで来て咲ちゃを取るのよ、天狗はこおんな顔をしているのよ、怖い怖い! わしのお嫁になれええっ! て言うのよ。ホホホ、よくって咲ちゃ?(自分で自分をはげまして、せつなげに笑いながら)大きくなったら咲ちゃは、どこへお嫁に行くえ? 天狗様の所へかえ? おお、いやだ。お百姓の所かえ? 町へかえ? ホホホホ、刀を差した人の所かえ?(そして不意に何を思い出したのか、急に真赤な顔をして、思わず頭髪に片手をやる。