Japanische Klassiker mit Furigana
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いきにんぎょう
天狗笑い
豊島 与志雄
Lesen Sie 天狗笑い (いきにんぎょう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.400 Zeichen · 44 Bildschirme
けれどなかなか見つかりませんでした。ちょうど半月ばかりたった時、その日も甚兵衛は尋ねあぐんで、ぼんやり家に帰りかけますと、ある河岸の木影に、白髯の占い者が卓を据えて、にこにこ笑っていました。甚兵衛はその白髯のお爺さんの前へ行って、人形の行方を占ってもらいました。
お爺さんはしばらく考えていましたが、やがてこういいました。
「ははあ、わかったわかった。その人形は地獄に居る。訳はないから取りに行くがいい」
甚兵衛はびっくりして、なおいろいろ尋ねましたが、白髯のお爺さんは眼をつぶったきり、もうなんとも答えませんでした。
甚兵衛は家に帰って、その話を猿にいってきかせ、占い者の言葉を二人で考えてみました。地獄に居るが訳はないというのが、どうもわかりませんでした。二人は一晩中考えました。そして朝になると、二人ともうまいことを考えつきました。
甚兵衛はこう考えました。
「これはなんでも、地獄に関係のある古いお寺か荒れはてたお寺に違いない」
猿はこう考えました。
「地獄のことなら鬼の思うままだから、鬼の人形をこしらえたら、それであの人形が取りもどせるだろう」
五