Japanische Klassiker mit Furigana
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むすめとおおきなかね
娘と大きな鐘
小川 未明
Lesen Sie 娘と大きな鐘 (むすめとおおきなかね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.769 Zeichen · 8 Bildschirme
なんでも古くなると力が弱って、重いものをささえることができないとみえます。
村の人たちは、みんな鐘つき堂に集まってきました。そして、鐘を動かそうとしましたけれど、どうしても動きませんでした。しかたなく、幾十年も、鐘はそのままになっていました。
そのうちに、この時分の年寄りたちは、みんな死んでしまいました。そして、若い人たちの時代になったとき、鐘つき堂を修繕して、供養をし、おおぜいの人々が鐘を動かしました。鐘は、みんなの力で動きました。ふたたび、大きな鐘はつるされたのであります。
しかし、どういうものか、その鐘を鳴らしますと、いかに、いい天気の日でも、たちまちのうちに、池のある方の、あっちの山の頂に黒雲がわいて出て雨になったり、風が吹いたりするのであります。それ以来、この鐘を鳴らすものがなくなりました。
いつまた、頭の上から、大きな鐘が落ちるかわからないのと、なんとなく、気味悪いのとで、村の子供らもこの鐘つき堂へ遊びにきません。寺はこうして、荒れるにまかせていました。平生は、だれも、このお寺へはまいりませんが、夏になって、旱がつづきますと、村人が集まって相談をするのでした。