Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lesen Sie 孤島の鬼 (ことうのおに) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 181.795 Zeichen · 359 Bildschirme

Aozora Bunko

忽ち天井低くなりて、われのみ立ちて歩まるゝところあり……」

画工と少年とは、斯様にして地下の迷路に踏み入ったのであるが、私達も丁度その様であった。

私達はさっきの太い縄にすがって次々と井戸の底に降り立った。水はやっと踝を隠す程しかなかったけれど、その冷さは氷の様である。横穴は、そうして立った私達の、腰の辺に開いているのだ。

諸戸はフェデリゴの真似をして、先ず一本の蝋燭をともし、麻縄の玉の端を、横穴の入口の石畳の一つに、しっかりと結びつけた。そして、縄の玉を少しずつほぐしながら、進んで行くのだ。

諸戸が先に立って、蝋燭を振りかざして、這って行くと、私が縄の玉を持って、そのあとに続いた、二匹の熊の様に。

「やっぱり、仲々深そうだよ」

「息がつまる様ですね」

私達はソロソロと這いながら、小声で話し合った。

五六間行くと穴が少し広くなって、腰をかがめて歩ける位になったが、すると間もなく、洞穴の横腹に又別の洞穴が口を開いている所に来た。

「枝道だ。案の定八幡の藪不知だよ。だが、しるべの縄を握ってさえいれば、道に迷うことはない。先ず本通りの方へ進んで行こうよ」

諸戸はそう云って、横穴に構わず、歩いて行ったが、二間も行くと、又別の穴が真黒な口を開いていた。