Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かんちゅうたいがくき
寒中滞岳記
野中 至
Lesen Sie 寒中滞岳記 (かんちゅうたいがくき) von 野中 至 (のなかいたる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.295 Zeichen · 16 Bildschirme
ことの、病に障りあらんを思い、独り自ら憂慮に沈みたりしが、もとこれ無人の境、あるいは斯計りのことあらんは、予め期したることなるにと思い返し、よしよし万一運拙くして斃れなば飲料用の氷桶になりと死骸を入れ置くべしなど、今よりこれを顧えば笑止に堪えずといえども、当時はかかる事も心に期したることありき、然るに如何なる幸運にか、十一月下旬に至り、浮腫日を追うて減退し、十二月の初には、不思議にも全く常体に復し、前日の如く忠実に彼れが負担の業務を執り得るに至りたり、ここに於て室内も、自ら陽気となり、始めて愁眉を開くことを得、予が看護中の心事など、打語りつつありしこと、僅かに二、三日にして又々大に憂うべきこと出で来りたり、他にあらず予もまた浮腫に冒されたることこれなり。
予が漸次浮腫を来すや、均しく体温上昇し、十二月は実に病の花盛りなりしが如し、然れども足を引摺りながらも、隔時の観測だけは欠くことなかりしが、予の浮腫も全く妻のと同質なりと推定したれば、已に幾分経験あるを以て、今回は敢て驚くことなかりしといえども、漸次病勢を増すに及びては、妻もまた予が彼れを看護せし時と、同様の心事を繰り返しつつありたる