Japanische Klassiker mit Furigana
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かんえいあいあいがさ
寛永相合傘
林 不忘
Lesen Sie 寛永相合傘 (かんえいあいあいがさ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.530 Zeichen · 15 Bildschirme
第一ぐずぐずしていて他の者に一の当りを取られてはかなわぬ。直感とでも言おうか、一ばん先に心に浮んだのを吐きだして大過ないどころか、たいがいそれが的中していることは今日の成績が立派に証明している。よし、一か八か、一つぶつかってやれ――こう十郎兵衛がしっかり肚をきめる前に、かれはいかにも確信ではちきれそうに、逆心のあるところを掴まえて、これは青江ものでござる、なんかと鹿爪らしく並べ立てていたのだ。ちょっとおかしかったが、彼としても一生懸命、骨の高い肩を無理にも張って見せなければならなかったくらいである。
すると、甚吾左衛門は予期以上に急きこんで来て、刀身にある切込みがそれほど古くはないから、これはどうしても粟田口だと言ってきかない。言われてみればそうかな、と思いながら、十郎兵衛は、それが癖のもったいらしく咳払いをして、ついでに、
「御免。」
と言った。
この御免をきっかけに、彼は帛を持ち添えて中心に手を掛けた。それから注意ぶかく光線をうしろに据わりなおした。そして、刀身をまっすぐ竪にし、刃文を照らしながら、焼刃の差し表を、元から一分刻みによく見て、こんどは裏を返して、次に平鎬棟などを、考え考え眺め出した。