Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Lesen Sie 将来の日本 (しょうらいのにほん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.399 Zeichen · 240 Bildschirme
しかるところその先祖の恩を忘れてあてがわれたる知行を自身の物と心得、百姓を虐げいささか撫恵の心なくややもすれば課役を申しつけなど致し候輩これみな心正しからず。不行跡というは若年より不学にして何事をも弁えず育ち候よりのことに候。……たとえば楽しみと致す古来よりのものとして和歌を詠じ、蹴鞠・茶道・あるいは連歌・俳諧・碁・将棋等の遊び業これあるところ、今にては御旗本に似合わざる三味線・浄瑠璃をかたりこうじては川原ものの真似を致す族も間々これある由、これみな本妻というもののなく召仕の女にて家内を治むるゆえ軽々しく相成り、不相応なる者を奥深く出入りを免し不取締りにて候。その身恥を思わずわがままなる行跡に成り行き候ままにおいておのずから勝手不如意に相成りて嗜むべき武具をも嗜まず、益もなき金銀を費やし、これを償わんため多くは筋目なきものの子を金銀の持参にめでて貰い、軽き者の子も縁金によって養女とし、娘と致すより事起こり自然と家内を取り乱し候。天和の制法にありて養子は同姓より致すとあるも筋目を糺すべき制法につき某殿寄には以後養子を致すとも娘取り致すとも縁金と申すことを停止せしめ、姓を糺し婚姻すべき時節を延ばさず取り結ぶべきことに候。