Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Lesen Sie 将来の日本 (しょうらいのにほん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.399 Zeichen · 240 Bildschirme
かつある論者は曰く、「国も富まさざるべからず。兵も強くせざるべからず。強兵富国は決して分離すべきものにあらず。けだしこの二者はつねに相携え、相伴い、いまだかつて一日も相乖離したることあらず。ゆえにわが邦においてはただ公平至当一様にこれを伸ばすべきのみ。またなんぞその軽重・前後・緩急をこれ論ぜんや」と。この論はなはだ穏当着実もって俗人を瞞着するに足るといえども、静かに考うるときは実に一種の詭弁といわざるべからず。試みに思え国富めばもって兵強きを得べし。なんとなればたとい過多なる常備軍なきも、その人民は独立自治、もってその国家と一己人の自由のために戦うべし。その器械はもって精緻細巧の妙品を整うるを得べし。しかれどもただちにこれを倒装して兵強ければもって国を富ますを得べしというべきか。今日の世界は富もって兵を支配すべきも、兵もって富を支配するの世界にあらず。もし論者の言のごとく、富は兵を支配するがゆえに兵もまた富を支配すといわば、世界は山を含むがゆえに山を指してこれ世界なりというを得べきか。犬は動物なるがゆえに動物はすなわち犬なり。人も、猫も、鼠もまた犬なりというを得べきか。