Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Lesen Sie 将来の日本 (しょうらいのにほん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.399 Zeichen · 240 Bildschirme
ただ数百の兵営を国中に設け三里の城、七里の郭、飛鳥も越ゆるあたわざるの堅固なる塁柵を築き、砲台を設け、数十艘の甲鉄艦は旭日の旗章を五大州各地の港湾に翻々たらしめ。もって世界万邦に向かってわが日本あるを知らしめ、わが日本の侮るべからざるを知らしめ、わが日本の尊敬すべきを知らしむるはまた愉快ならずや」と。吾人ももとよりこれを愉快なりと思わざるにあらず。しかれども論者の言のごとくはたして兵備をもって一の驕奢品なりとせば、吾人は容易にその論に与するあたわざるなり。それ驕奢品なるものは必要品の需用を飽かしめたるののちにおいてすべし。いまだ茅屋のうちにありて大門高墻を作るものあらず。いまだ飢餓に瀕して羊肉・葡萄酒を沽うものあらず。いまだ一国の生活すら満足に維持するあたわずして国威を輝かし、外人の尊敬を博せんとするものはあらざるべし。いわんや武備なるものはこれを驕奢品として考うればもっとも不廉高直なる代物なるにおいてをや。それ驕奢品は必要品ののちにおいてし、高直なる驕奢品は廉直なる驕奢品ののちにおいてするはこれ経済的自然の順序なり。しかるに論者は法外にもこれを顛倒せんと欲するか。