Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうもんだいだいもんだい
小問題大問題
佐々木 邦
Lesen Sie 小問題大問題 (しょうもんだいだいもんだい) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.957 Zeichen · 23 Bildschirme
「然うさ。近い代りに選択の余地なしだ。あの方が考える世話がなくて宜い」
「あなた、課長からは支店長になれませんこと?」
と細君は今まで課長が目標だったが、もう慾張り始めた。
「なれるさ。課長と支店の次席は丁度同じような格式だ」
「それじゃ課長が宜いわ」
「しかし支店次席も悪くない。本店で定り切った仕事をしているよりも支店の方が認められ易い。課長で終るものはあるが、支店次席でお仕舞いになるものはない」
「それじゃ支店次席が宜いわ」
「しかし子供の教育ってことがある。清も一高へ入ったし、滋も再来年だろう? 長崎には高等学校がないから、皆離れ/″\になってしまう。これからが大切の時だからね」
「何年ぐらいで帰って来られますの?」
「支店廻りを始めたら一生さ。重役にでもなれば兎に角、まさか平社員で帰って来られまい」
と津島君はもう平社員を見限ったような口調だった。
「女の子達は皆田舎の女学校を卒業するんでございますわね?」
「然うさ。縁談も田舎だ」
「あなた。矢っ張り課長の方が宜うございますわ」
と細君は定見がない。
「まあ/\、今夜ゆっくり相談しよう。専務が何方か選べと言うのだから意味があるに相違ない。