Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ろうじゅうのめがね
小笠原壱岐守
佐々木 味津三
Lesen Sie 小笠原壱岐守 (ろうじゅうのめがね) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.249 Zeichen · 115 Bildschirme
必死に道弥が言いわけしようとしたのを、
「聞きとうない! 言いわけ聞く耳も持たぬ! みなの者をみい! 夜の目も眠らず予の身を思うておるのに、呑気らしゅう不義の戯れに遊びほうけておるとは何のことか! 見苦しい姿見とうもない! 早々に両名共追放せい!」
ややもすれば湧き立とうとする人の情と人の心を、荒々しい言葉で抑えつけるように手きびしく叱っておくと、傍らを顧みて対馬守はふいっと言った。
「そろそろその時刻じゃ。微行の用意せい」
――九重の筑紫の真綿軽く入れた風よけの目深頭巾にすっぽり面をつつむと、やがて対馬守は何ごともなかったように、静かな深夜の街へ出ていった。
二
警囲の従者はたった二人。
しかし、居捕りと小太刀の技に練り鍛えられた二人だった。
――危険な身であるのを知っているのに、こうした対馬守の微行は雨でない限り毎夜の例なのである。
赤坂御門を抜けると三つの影は、四ツを廻った冬の深夜の闇を縫って、風の冷たい濠ばた沿いを四谷見附の方へ曲っていった。しかも探して歩いているものは、まさしく屋台店なのである。
「やはり今宵も同じところに出ておるぞ。