Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やねうらのさんぽしゃ

屋根裏の散歩者

江戸川 乱歩

Lesen Sie 屋根裏の散歩者 (やねうらのさんぽしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.862 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

仮令又気附かれたところで、そんな毒薬を持っていることが已に違法なのですから、表沙汰になる筈もなく、それに、上手にやりさえすれば、誰が盗んだのかも分りはしません。

そんなことをしないでも、天井から忍び込む方が楽ではないでしょうか。いやいや、それは危険です。先にも云う様に、いつ部屋の主が帰って来るか知れませんし、硝子障子の外から見られる心配もあります。第一、遠藤の部屋の天井には、三郎の所の様に、石塊で重しをした、あの抜け道がないのです。どうしてどうして、釘づけになっている天井板をはがして忍び入るなんて危険なことが出来るものですか。

さて、こうして手に入れた粉薬を、水に溶かして、鼻の病気の為に始終開きっぱなしの、遠藤の大きな口へ垂し込めば、それでいいのです。ただ心配なのは、うまく呑み込んで呉れるかどうかという点ですが、ナニ、それも大丈夫です。なぜといって、薬が極く極く少量で、溶き方を濃くして置けば、ほんの数滴で足りるのですから、熟睡している時なら、気もつかない位でしょう。又気がついたにしても恐らく吐き出す暇なんかありますまい。それから、莫児比※(「さんずい+(日/工)」