Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
本を読む奴、スケッチに行く奴、釣りに行く奴、焚木を背負いに行く奴もある。焼岳や、霞沢、穂高、あるいは田代潮、宮川の池へ行く時は、握飯をつくって、とびだしてしまう。平常は十時ごろになると、誰かが宿屋へ馬鈴薯か豆腐、ねぎを買い出しに行ってくる。石川はむやみと馬鈴薯が好きだ。家では、一日食っているんだそうだ。その代わり、調味は石川が万事ひき受けている。だからコックである。昼は御馳走があるからみんなむきで、こげ飯でもなんでも平げてしまう。昼は大抵、日陰の草の上で食うことにした。この小屋へ入ってから、みんな大変無邪気になった。そうして日がむやみとはやく、飛んで行ってしまった。夕食後は、小屋をしめてみんなで温泉に行く。丸木橋を渡って、歌を唱いながら、六百山の夕日を見ながら、穂高にまつわる雲を仰ぎながら行く。湯気にくもるランプの光で、人夫の肉体美を見ながら、一日の疲労を医す。帰りには、帳場によって、峠を越えてくる人夫を待つのが一番楽しみだ。小包でも着くと大喜びで霞の上に光る星を見ながら、丸木橋を渡ると、白い泡が闇に浮いて、ゴーゴーの音が凄い。
冬の日記
峠停車場