Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまとゆきのにっき

山と雪の日記

板倉 勝宣

Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

落ちると見えし身体 ひらりと変り

美わしきカーブの跡 彼の姿は崖に消えぬ

二十秒 三十秒

あれ見よ下に 小さくあらわれしあの影を

ああ彼見事に下りぬ わが胸は跳る

いざおりん

もちかうる杖の喜び 山足にうつる重心

つばめのごとき身体のひらき

下りきりて崖を仰げば 日にてらされし

ボーゲンの跡

優美なるそのカーブ わが胸は跳る

直滑降

足をそろえて身体をのばせば スキーは飛ぶ

真白き天地を かの山越えて

天に登るか わが行手何ものもさえぎらず

耳をかすむる風 スキーより上る雪煙

わがあとを人が追うか ふりむけば飛ぶ雪の影

ああわれは天に行く

テレマーク

雪を飛ばして行く 直滑降の後ろ姿

ひざまずくと思えば さっとたつ雪煙の中

側面の彼の姿 雪をきるスキーのきっさき

消え行く雪煙のさなかに 立ちあがる彼が得意の姿

停車場より温泉へ

星のみだるる北国の空

雪の上をチョロチョロ走るものあり

谷水の音聞きつ 星を仰ぎつ

四つんばいの怪物

スキーをかつぎ 雪の上を走る

北極の熊か 北の里に住む怪物か

その後に 驢馬のごとき男、もぐらのごとく雪をかく