Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
吾妻登山をするなら微温湯にまで行かねばならぬ。とにかく昼までは暇なので孝ちゃんのお餅をむやみと食った。ウ氏とヴンテンさんが天気を見に行った。どうも本当でないので、帰ることにした。静かな谷の湯の宿に別れを告げて谷に沿うた道を二本杖で滑り下りる。雪は氷のようになっているからスケートのようだ。ステンメンの足が、疲労することおびただしい。二十分で土が出た。二里の道を庭坂駅に着いた時には、後に昨日の山が雪ぞらの下に、雄大に見えた。停車場の窓から、ああ、あすこを下ったのだなと思うと嬉しい。お餅を食って汽車を待った。一時間汽車にゆられて板谷駅に下りると、はげしい雪が降っている。日が暮れてから温泉に帰りついた。
(大正八年三月)