Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
計算に違いがあったら直してもいい。午後から大分雪が硬くなってつまらなくなった。戸田は進歩して三、四間滑るようになった。今日から一つ炬燵に五人ねることになったので、板倉は唐紙のそばに圧迫された。今日オーストリアの人が一人きたということだ。
十二月二十九日。九時半頃から滑りに出た。オーストリアの人は左手の公園で滑っていた。今日は宿の前は氷のように危険だ。原に行くことにする。二度ばかり坂を滑りおりていつもの傾斜に行った。心地のいい新しい雪の上を縦横に滑った。戸田は他人がいないのを幸い、六尺もあるスキーをなくして片足を雪につっこんで探している。こんな探しものは少なかろう。寒いだろうに御苦労様だ。
昼からは坊城と板倉と小林でむやみと急な崖を下りた。坊城が知らぬ間に一尺ばかりスキーが浮いたといって得意になっている。谷間に下りて向こうに登ると路に出た。板谷に行く急なところを図に乗って下りた。小林らは静かに登る炭焼き小屋の煙をめがけて下りて行った。坊城と板倉は途中で景色を見ている。前の谷をへだてて向こうの山の中途を汽車が大きな音をたてて蚯蚓の歩むよりも遅く登っている。