Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
前後の機関車から吐く煙と共にこの静かな天地に音ばかり大きく響かして行く。見る間に雪におおわれたトンネルに姿が消えると雪の世界はもとの静けさに帰った。一分もすると遙か先のトンネルの出口に煙が出て、再びボッボッという音が、小さく見える列車から響く。それが実に面白い。二人は顔を見合わして笑った。小林は帰りにはスキーを抱えて汗をかいて登ってきた。スキーを抱えて雪の上を歩くのは気がしれない。おまけに、フーフー息をきったにいたっては沙汰の限りだ。帰りにさっきの崖を見ると真白な崖にスキーの跡が一人一人ついている。あんな急なところを下りたと思うと得意だ。もっと急なところにたくさん跡をつけてやろうと三人で急なところをえらんで登って行った。戸田と小池はさきに帰ったと見えて姿が見えぬ。四時半ごろ宿に帰った。この晩坊城が甘酒の罐詰を開けた。ほんとに好きなのは御当人と戸田ぐらいなものだが、例のがんばりで塩をむやみと入れたのでしょっぱくてはなはだ迷惑だ。小池らは胸が悪いからお湯をくれといって甘酒を侮辱したので、坊城の頭が傾いたと思うと断然うまいとがんばった。瘠我慢で戸田と二人でとうとう呑みほした。