Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまとゆきのにっき

山と雪の日記

板倉 勝宣

Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

西洋人がきたというので小林と途中まで迎えに行って見ると下の方から雪の中を登ってくる。昨日つけた崖のスキーの跡は今日の雪でけされた。自然にあってはかなわない。二番目の英人らしいのに Is there any Japanese? といったら、Down below? ときた。うまいことをいいやがる。英国人は英語がうまい。今日は宿の前で滑った。今日きた異人は独二人、英二人だ。盛んにドイツ語の会話をやるがなかなかうまいもんだ。ドイツ語はもっとごつごつするかと思ったらまるで英語のようだ。冠詞が一格だか二格だか考えずに出るからドイツ語はドイツが本場だと見える。一時頃小林が帰るので小池と坊城と板倉で送って行く。小林が先で林をぬけて雪の降りくる中を滑って行くのは見ても気持ちがいい。四町の道を一気にすべって順次に三人が止まると「それでは失敬」と帽子をとる。一人別れてすべって行く小林の後ろ姿を雪が降りしきっている。一人へってもだいぶ寂しい。

十二月三十一日。戸田は風邪らしいので休む。後の三人は外人と山に行くことになった。オーストリアのウインクレル氏は二十九の元気な青年だ。