Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

やまうらきよまろ

山浦清麿

吉川 英治

Lesen Sie 山浦清麿 (やまうらきよまろ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.573 Zeichen · 91 Bildschirme

Aozora Bunko

……たいへんです、ちょっと来て』

お次の声がした。

清人は、仕事場から出て行った。

『なんだ、大変て』

『左門町に、固山宗次という、弟子の沢山いる刀鍛冶がいるでしょう』

『箆棒め、弟子が大勢居たって、宗次の刀なんぞ、鈍刀番附の横綱だ』

『そんなことを告げに来たんじゃありません。その宗次の弟子が、何処かで、家のお師匠様に、斬られたことがあるんですってね』

『へエ。……聞かねえが』

『その事だの、遠い前の事だの、種々と、遺恨が積っているから、清麿のやつを斬ってしまわなければならない。今夜は斬り込むのだと、ゴロ浪人まで入れて、刈豆店の居酒屋で飲んで居ますとさ。いつもここへ来る時、買物に寄る、煮豆屋のおかみさんが教えてくれたんです。……清人さん、お師匠様は』

『うたた寝していら』

『まあ……。何うしましょう』

『何うしよう』

と、清人と一緒に顫へ上って、そっと、清麿の寝顔をのぞきに来た。

清麿は、眼をあいていた。そして、清人から聞かないうちに、

『抛っとけ抛っとけ。だが、いくら蚊みたいな奴でも、沢山来ちゃあ、うるさいから、玄関の両側に、薪をうんと積んで、蚊いぶしの代りに焚火をしておけ。