Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くずれるおにかげ
崩れる鬼影
海野 十三
Lesen Sie 崩れる鬼影 (くずれるおにかげ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.100 Zeichen · 69 Bildschirme
一体これは何者でしょうか。
鬼か、人か?
妖怪屋敷を照らす満月の光は、いよいよ青白くなって参りました。
異変の夜は、まだいくばくも過ぎていないのです。
続いて起ろうとする怪事件は、そも何か。
警官の紛失
「化物は何をしているんでしょ。ねエ警部さん」
と私は白木警部の腕を抑えて云いました。
「なんだか、ガタガタいってたのが、すこしも音がしなくなったようだネ」
そういって警部は、注意ぶかく頭をもちあげて、戸口の方を、見ました。月光は相変らず明るく硝子戸を照らしていましたが、先刻見えた怪しい鬼影は、まったく見当りません。唯空しく開いた入口の外は木立の影でもあるのか真暗で、まるで悪魔が口を開いて待っているような風にも見えました。
「さっき戸口がゴトゴト云ってたが、みな外へ逃げ出したのかも知れない」
警部の声を聞きつけたものか、あちらこちらから、部下の警官が匍いよってきました。
「警部どの。あれは一体人間なんですか」
「人間ですか。それとも人間でないのですか」
部下のそういう声は慄えを帯びていました。
「さア、私にはサッパリ見当がつかん」
警部も、今は匙を投げてしまいました。