Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.467 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで、ちょっと、師匠も困りました。実際ならば、まだほんの年季中の小僧の身のこと、師匠のいい附けもせぬものを勝手に彫って見るなぞとはよろしくないと口小言をいって将来をも誡むべきであるのですが、今、こうして師匠自身も尊敬している坊様より、お礼の意味の金子を幸吉へというて出されては、その処置に困ったのでありました。

それで、師匠は、その一分銀の使用法を考えて、坊様が帰ってから、ちょうど時刻もお八ツ時となったこと故(二時から三時の間)思い附きて蕎麦の大盤振舞をすることにしたのでありました。物価の安い時、一分の蕎麦はなかなかある。師匠の家庭は師弟平等主義で、上下の区別を立てず至極打ちとけた家風でありましたから、奥と店とが一緒で、一家内中が輪になって、そのおそばを食べておりました。

其所へ私が帰って来ました。

師匠は私の顔を見ると、

「大きにご苦労だった。さあ、今日は蕎麦の大盤振舞だ。お前は蕎麦が好きだ。沢山にお食べなさい」

という言葉。私は少し合点行かず、平生のお八ツとは大変に容子が違っていますから、何か、お目出たいことでもあったのかと、その由を師匠に聞くと、