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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.432 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

ような行き方であったろうなど推測し、右のような噂が今日も伝えられるのであろうかと思われますが、これは全く大間違いであるのです。

という訳は、その因縁を話しませんと分りませんが、実は、私は、昔、綾子刀自の娘盛りの時代を妙なことで能く知っている。この事を話せばおのずから綾子刀自の素性が明らかになることで、何時か、この事を何かのついでに話して置くか、書き留めて置きたいと思っておったことであったが、今日はちょうどよい折とも思いますから一通り話しましょう。

幕府瓦解の後は旗下御家人というような格の家が急に生計の方法に困っていろいろ苦労をしたものであった。

その頃、旧旗下で三枝竜之介という方がありました。この方の屋敷は御徒町にあった。立花家の屋敷を前にした右側(上野の方から)にありました。禄は何程であったか、七、八百石位でもあったか内証豊かな旗下であった。

この三枝家が私の師匠東雲師の仕事先、俗にいう華客場であったので、師匠は平常当主の竜之介と極懇意にしておりました。その中旗下は徳川の扶持を離れ、士族になって、世の中の変るにつれ今までの武家の格式も棄て、町人百姓とも交際をせねばならなくなったので、私の師匠は従前よりも一層親しく三枝家の相談を受けておったことでしたが、三枝家でも世変のためにいろいろ事情もあって、今まで