Japanische Klassiker mit Furigana
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こうふくのとり
幸福の鳥
小川 未明
Lesen Sie 幸福の鳥 (こうふくのとり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.219 Zeichen · 7 Bildschirme
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その日の夜中から、明日の朝にかけて、ひどい吹雪となりました。けれど、女は夜が明けると、雪の晴れ間を見て、この家から、暇を告げたのです。
「これは、つまらないものですがお礼のしるしでございます……。」といって、女は、なにか袋物にはいっているものを遺してゆきました。
あとで、男は、袋を開けてみると、中には、黒い豆が、いっぱい詰まっていました。
「なにか、これには、意味があるかもしれん。」と、男は、さっそくおじいさんのところへやってきました。そして、昨日の話をして、おじいさんのいわれた女は、この女でなかったかとたずねました。おじいさんは考えていたが、
「たぶん、雪が消える時分に、その女は、おまえを迎えにくるかもしれない。もし、おまえさんが、ただ一度で、その袋の中の豆の数をまちがえずに算えることができたら、希望がかなうと思っていい。そして、まちがったら、なにもかも、夢と消えてしまったものと思いなさい。」といいました。
「おじいさん、それくらいのことをまちがうはずはありません。」と、かれは答えて、家へもどりました。