Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうふくのとり

幸福の鳥

小川 未明

Lesen Sie 幸福の鳥 (こうふくのとり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.219 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、かれは、あきらめて、眠りにつきました。その翌日も、ついに女は通りませんでした。そして三日めのこと、

「今日は、きっと女が通るだろう……。」と、なにとはなしに、思われた。

ずっと、昼過ぎのころ、青い珠のついたかんざしをさして、さんごの沓をはいたと思われる、真っ赤な足をした女が、荷物をしょって、家の前を通ったのであります。女はたいへんに疲れているように見えました。

「ああ、この女にちがいない。」と、かれはとっさに考えたから、さっそく戸口へ出て、

「まあ、赤い足だこと。さんごの沓をはいているのですか?……」といって、女の足を見つめました。

女は、あまり不意なので、驚いたふうをして立ち止まった。

「わたしは、長い間、雪の中を歩いてきました。それで、指もかかとも雪に磨かれて、こんなに赤くなったのです。わたしは、まだこれから遠いところへゆくものですが、途中で気分が悪くなり、身体が疲れています。どこの納屋のすみにでも、一晩泊めてくださることはできませんか。」と、女は、たのみました。

「おじいさんのいったのは、この女のことかもしれない。」と、かれは、思って、泊めてやりました。