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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

船長が、とつおいつ、覆面の敵に対してこののちどうしようかと、思案にくれていたとき、そばにいた古谷局長が、暗闇の中から声をかけた。

「船長、風浪がはげしくなってきて、他のボートがだんだん離れてゆくようです。このままでは、ばらばらになるかもしれません」

「おおそうか」

船長は、はっと顔をあげて、洋上を見まわした。なるほど、他のボートについている信号灯が、たいへん小さくなったようだ。そしてその灯火が上下へはげしく揺れている。

「うむ、これはますます荒れてくるぞ。針路を真東にとることは無理だ。無理にそれをやるとボートが沈没してしまうし、船員が疲れ切って大事をひきおこす危険がある。よし、古谷局長、風浪にさからわぬようにして夜明けをまつことにしよう。他のボートへ、それを知らせてくれ」

船長の言葉に従って、古谷局長はすぐに信号灯をふって他のボートへ信号をおくった。

その信号は、どうやらこうやら、他のボートへも通じたらしかった。

それを合図のように、洋上をふきまくる風は一層はげしさを加えた。どーんと、すごい物音とともに、潮がざざーっと頭のうえから滝のように落ちてくる。