Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいせんのひみつ
幽霊船の秘密
海野 十三
Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme
「おい、はやく漕ぎよせろ。局長を見殺しにしちゃ、おれたちの顔にかかわる」
「ほら、いまだ。とびうつれ」
なぜか船尾から、綱梯子が三条も垂れていた。二号艇の勇士たちは、つぎつぎに蛙のように、この綱梯子にとびついた。貝谷も銃を背に斜めに負うたまま、ひらりと局長のとなりの梯子にとびつき、そのままたったっと舷側へのぼっていった。彼は一番乗りをするつもりらしい。
「おい貝谷、油断をするな」
早くもそれをみとめて、古谷局長が声をかけた。局長は白鞘の短刀を腰にさしている。あと舷側まで、ほんの一伸びだ。おそれているわけではないが、胸が躍る。局長は、ひょいと身体をかるく浮かして、舷側に手をかけた。そしてしずかに頭をあげていった。
「見えた、甲板だ」古谷局長は、舷側ごしに甲板をながめ、「ふーん、やっぱり誰もいない」
「局長、甲板に人骨が散らばっています。あそこです。おや、こっちにも。……ち、畜生、どうするか覚えていろ!」と貝谷が叫んだ。
「なるほど、こいつは凄い。幽霊というやつが、こんなに荒っぽいものだと知ったのは、こんどが始めてだ」
船内の怪光
嵐の勢いがおとろえ、雨はだいぶん小やみになった。