Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme
そのことは、兄からきいて知ったのですが。ところが、兄にしてみれば、親の光は七光りを感じてそれを有難く思わねばならぬ理由もあるわけで――というのは、身体が弱いため、無試験で会社にはいったことや、その他、上役の人も兄に対しては、特別な見方で接しているということなど――その反面、親の七光りが迷惑に思われることもたくさんあるわけなんでした。兄は、会社での憂鬱な日常を、唯、帰りに酒をのむことでまぎらわし帰宅するのでした。だけど、兄をそんなに弱らせる原因は、会社のことだけではありません。母に云わせれば、ある酒場のマダムが、兄を誘惑し、人のいい兄はひきずられて、にっちもさっちもゆかなくなっているということを原因の一つにあげていました。それも、極、小さな原因にはちがいありませんが、それよりも、家庭のことが大きいのです。さて、これからが、私も関係し、私も直接感じている問題なのです。私達子供は、小さい時平和に育ちました。私一人、時たま家族に反逆的な行為をとったものですが、それは大したことじゃありません。何故平和だったかと云うと、これはもう私独りの意見なのですが、父を誤解していたためだと思うのです。