Japanische Klassiker mit Furigana
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme
鋏と布と型
マネキン人形
谷川諏訪子
机、テーブル、椅子、など散在、中央より、上手に、ボディー、着尺、散在、奥まったところに、マネキン人形、布をまとって、ポーズしている。(註、マネキンは、メーキャップ及び、動作を非人間的に。言葉はそのまま)中央に、大きな姿見一つ。
奇怪なる音楽。
幕
奇怪なる音楽つづく。マネキン、動きはじめる。奇怪なる音楽、静止と共に、マネキンも静止。左手より、諏訪子の声。
声 まあ、ボタンがかからないのですって、それは、あなたがおふとりになったからですわ。私の裁断に限って誤りはございませんもの、失礼いたしました。でも本当なんですもの、私の腕はたしかですわ。狂っちゃいません。決して、ええ、何事にでもですわ。誤算なんて飛んでもない。
諏訪子登場
諏訪子 望月様の奥様。あきれたお方だわ。御自分がおふとりになったのに。御自分が、御洋服にあわないようにおなりになったのに、一体、それがどうして私の責任なんでしょう。二十三インチのウエストが二十五インチにおなりになったのは、牛乳と卵を召上りすぎたせいなんだわ。
椅子に腰かけて、机の上の鋏をもてあそぶ。
諏訪子 考えてもごらんなさい。