Japanische Klassiker mit Furigana
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にわ
庭
Lesen Sie 庭 (にわ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.469 Zeichen · 7 Bildschirme
そうして、ほどなくあの、ラジオの御放送である。
長兄はその翌る日から、庭の草むしりをはじめた。私も手伝った。
「わかい頃には、」と兄は草をむしりながら、「庭に草のぼうぼうと生えているのも趣きがあるとも思ったものだが、としをとって来ると、一本の草でも気になっていけない。」
それでは私なども、まだこれでも、若いのであろうか。草ぼうぼうの廃園は、きらいでない。
「しかし、これくらいの庭でも、」と兄は、ひとりごとのように低く言いつづける。「いつも綺麗にして置こうと思えば、庭師を一日もかかさず入れていなければならない。それにまた、庭木の雪がこいが、たいへんだ。」
「やっかいなものですね。」と居候の弟は、おっかなびっくり合槌を打つ。
兄は真面目に、
「昔は出来たのだが、いまは人手も無いし、何せ爆弾騒ぎで、庭師どころじゃなかった。この庭もこれで、出鱈目の庭ではないのだ。」
「そうでしょうね。」弟には、庭の趣味があまりない。何せ草ぼうぼうの廃園なんかを、美しいと思って眺める野蛮人だ。
兄はそれからこの庭の何流に属しているのか、その流儀はどこから起って、そうしてどこに伝って、それからどうして津軽の国にはいって来たかを説明して聞かせて、自然に話は利休の事に移って行った。