Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
敵の蟠龍軒を討洩らし、其の儘相果て申すも残念至極でござります故、瓦をめくり草の根を分けても彼を尋ね出(いだ)し、遺恨を霽(はら)した其の上にて潔(いさぎよ)く切腹いたそうか、斯(か)くては卑怯(ひきょう)と云われようか、寧(いっ)そ此の場で切腹いたそうかと思案にくれて居りますところへ、何処(どこ)で聞付けましたか下男森松が駈付けまして、母の大病直ぐ帰るようにと急立(せきた)てられて、思わず帰宅仕(つかまつ)りました、ところが案外の大病、母の看護に心を奪われ、思わず今日(こんにち)まで日を送りましたる次第、心から女々しき仕打を致しました訳ではございませぬ、文治の心底、御推量下さらば有難き次第に存じ奉ります」
奉「ふうむ、確(しか)と左様か」
文「恐れながら一言半句(いちごんはんく)たりとも上(かみ)を偽るような文治ではございませぬ、御推察を願います」
奉「うむ、同心、源太郎を引け」
同心「はゝっ、業平橋三右衞門店(さんうえもんたな)源太郎、這入りませえ」
奉「源太郎、其の方儀、去る十四日御老中松平右京殿御下城の折、手続きも履(ふ)まずお駕籠訴申上げ候段不届であるぞ」