Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

「えっ、あなたさまがマスクを私の顔にはめてくださるというのですか」

怪塔王は、わざとらしくながいため息をついた。

「なにをそんなに、ため息などをつくのだ」

「いえ、ため息というほどのものではありません。さあ、では一刻もはやく、私にマスクをかぶせてください」

「うむ、いまやってやる」

と、帆村はマスクを手にして、風呂敷で覆面している怪塔王の前に近づきました。

「そうだ。まずその覆面をとらなくては。――」

と、帆村はマスクを下におき、両手をのばして怪塔王の覆面に手をかけました。

ああ、いまこそ怪塔王の覆面がひきむかれるのです。その覆面の下には、はたしてどんな顔があるのでしょうか。胸はおどる! 帆村の胸は、どきどきとおどります。

それを早くも察したものとみえ、怪塔王は覆面の下からおどかすような調子で叫びました。

「さあ、はやく覆面をとってください。しかし帆村探偵よ。この覆面の下にある我が輩の素顔を見て、腰をぬかさぬように!」

5

怪塔王が、いまや覆面をはぎとられようとして、その刹那に――覆面をとるのはいいが、その覆面の下にある我が輩の素顔をみて腰をぬかすな! と叫んだ捨てぜりふ――